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カンタンに節約・貯金できるオススメの方法は?【お金の見える化】

皆さんは、毎月いくらお金が出て行っているかを確認していますか?
「あまり使っていないつもりなのに、いつの間にかお金がない!」なんて経験も一度はあるのではないでしょうか。

意識していないと、毎月余計な出費をしてしまっていたりするものですよね。
実はそれ、支出をただ記録するだけで改善するかもしれません。

面倒くさがり屋もそうでない人も、ただ記録するだけ、場合によって作業はほぼゼロで。
毎月の出費を抑えて貯金を増やす方法をご紹介します。

記録することの効果

では、記録をすることが、どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。
「記録だけしたって結局支出することに変わりないんだから、意味ないんじゃないの?」と思っている方も一定数いると思います。

そもそも記録には、自分の無意識的な行動を意識的にコントロールしてくれるように促す効果があります。
余談ですが、日々行った「良い出来事」を記録することで幸福度が増すという科学的な結果も出ています。
記録によって自分を知ることは、セルフモニタリング法とも呼ばれていて、習慣化や目標達成にもとても効果的な手法なのです。

綿密に計画を練って計画倒れを起こしてしまったり、家計簿を細かくつけて結局続かなくなるなら、ただ記録するだけの方が、より効果があり、心も健康になります。

お金以外にも、例えば毎日の体重の記録することでダイエットを成功しやすくしたり、
勉強時間を記録することで勉強が苦ではなくすといったことにも応用が可能です。
自己管理能力が向上しますので、ぜひ他の分野でも実践してみてください。

具体的に何を記入すればいいのか

支出を記録するにあたり、実際には何を記入していけばよいかというと、以下のようなものがあげられます。

  • 日付
  • カテゴリ
  • 金額
  • 支払い手段

それぞれについて、見ていきましょう。

日付

”いつ”支出したかを記入します。
自分がいつお金を支払ったのかを記録しておくことはとても重要です。

「あのとき誘惑に負けて買ってしまった・・・」と反省することができますし、
「この日はほとんど使わずに、しっかり貯金ができた!!」という自信にもつながります。

理想をいえば日付だけでなく、時刻なども詳細に記載しておいた方が、後で振り返る時に役に立ちますが、最初のうちは日付さえ書いておけば十分です!
継続は力なり!

カテゴリ

”何に”支出したかを記入します。
支出した品目をカテゴリ別に書いておくことには、様々な意味があります。
事前に決めておいたカテゴリに従って記録を続けていくと、自分があまり意識せずに購入していたものに目が向きます。

例えば、「食費」というカテゴリを作って記録を続けていった場合、普段何気なくコンビニで買っていたもの等を明確に意識できる、と具合です。

ほとんど無意識のうちに買ったものを意識的に把握することで、「これはまた今度買おうかな。」という冷静さを持つことができ、衝動買いを抑える効果が期待できます。

また、支出の頻度を把握することもできます。
例えば「娯楽費」カテゴリが毎日のように記録されていたとすると、その状況を自ら理解できるようになり、ある時ふと「今日は遊びを控えようかな」と自制心が働いていきます。

カテゴリ決めについてですが、もし決めることが面倒という人は、3つ程度のカテゴリから始めてもかまいません。

  • 「現在の生活を維持するために必要なもの」(消費)
  • 「将来の生活のために必要なもの」(投資)
  • 「それ以外」(浪費)

というカテゴリで先ずは記録を始めてみて、浪費部分を削っていくというスタイルでもよいでしょう。

金額

”いくら”支出したかを記入します。
金額を記入することは、客観的に自分を知ることにつながります。

金額の記入は、日付やカテゴリと組み合わせて確認することで、より役立ちます。
日付と組み合わせて、「いつ、いくら使ったか」を確認すると、次に同じような機会があったときに、「前回あれくらい使ったから、今回も同じ金額くらいに抑えよう。」と思えるようになります。

また、カテゴリと組み合わせて、「何に、いくら使ったか」を確認すると、先月とカテゴリ別に金額を比較して、今月の予算をおおまかに決めることもでき、大きな出費を回避することができます。

支払い手段

最後に、どんな支払い手段で支出したか、を記入します。
基本的には、現金かカード払いが多いと思います。

支払い手段を記入することは、日付・カテゴリ・金額を記入することと比べると、そこまで重要度は高くありません。
しかし、支払いが現金かカード払いかを常に区別しておくことも実は貯金と関係があるのです。

現金とカード払いの違いとして、「支払ったという感覚」の違いは大きいものです。

現金だと、実際に手に持っている現金がなくなるので、カード払いよりも支払ったという感覚は強くなります。
一方でカード払いにすると、当然ながらカードは自分の手元に戻ってきますので、お金を支払った感覚が薄くなります。

この違いをうまく活用することが貯金と関係します。

具体的には、娯楽費(節約できる費用)の支払い時に「支払ったという感覚」の強い現金払い、反対に、生活必需品費(生活に必要な費用)の支払い時に「支払ったという感覚」の弱いカード払い、という感じです。

必要な費用についても、「支払ったという感覚」の強い現金の方がよいのでは?という考え方もあるでしょう。

しかし、カード払いは、支払い金額の数%がポイントとして還元されるものがほとんどであること、また、生活に必要な費用は大きく節約できる余地が少ないこと等から上記の通り使い分けることをオススメします。

どのタイミングで記録するべきか

実際に記録していくとなった場合、どのタイミングで記録をすればよいのでしょうか。
結論から言えば、理想は毎日のどこかで必ず1度、最低でも月に1度は記録しないと効果がないでしょう。

定期的に記録することは、そのたびに自分が支出したものと向き合うということになるため
頻度が大いに越したことはありません。

逆に期間を空けすぎてしまうと、そもそも節約の感覚が身につかない、
支出簿の存在すら忘れてしまうといったことになりかねません。

最初の1週間~2週間は少し大変かもしれませんが、記録を続けてみてください。
それを過ぎると徐々に習慣となり、さらに続けていくと生活の一部になるくらい変化していくはずです。

習慣になれば、あとは自然と節約するモードに自分自身が切り替わっていき、
少なくとも「何となく買う」ということは激減していきます。

ある程度、記入する癖がついてきたと思ったら、毎日から、2日に1度、週に1度という感じで減らしていくことはかまいません。

目的は、自分を知ることで節約する癖、貯金する癖を身につけることですので、身についたという感覚を持つことができたのであればそこまで厳密に記録しなくてもよくなるでしょう。

まずは数週間、ぜひ毎日続けてみてください。
つらいのは最初だけです。

紙で記録?それともアプリ?エクセル?

最後にどのような媒体で記録を行えばいいかを紹介します。
私が最もオススメするのはアプリです。

紙やエクセルでももちろんかまわないのですが、最初から紙やエクセルで記入すると負担が大きくなり、「結局続かなかった」なんてことになり兼ねません。

貯金に関しては、定期的に自分を見つめ直すことが何より重要となりますので、
途中であきらめてしまっては元も子もありませんね。

「よし、やるぞ!」と思って毎日やろうとしても、急な用事で記録できないことも当然あるかと思います。
なので、最初のうちは負担をなるべく減らす必要があります。

そこでぜひアプリを活用していただきたいと思います。
私が特にオススメするのが「マネーフォワード」です。

銀行の口座情報や、クレジットカードの情報を登録しておくだけで、
誰でも簡単に「いつ、何に、どのくらい使ったか」を確認することができます。

また、口座残高やカードの利用残高も確認できるので、
支出簿という使い方以外にもお金の見える化には大変有効です。

私自身も使用していますが、始める前は「口座情報なんて教えて平気なの?悪用されない?」であったり「もし情報流出したらどうするの?」という懸念もありました。

しかし、そもそもお金の引き出しや決済時に必要となるパスワードは教える必要はありませんし、預けたデータはすべての暗号化されたうえで管理されますので、まったく問題ないといえるでしょう。

レシートを撮って簡単に記録できる機能や、家計の診断レポートをしてくれる機能もあり便利です。ぜひ活用してみてください。

お金を知ること、記録することは、自分を知ることにもつながります。
ただの節約だと思わず、自分を知るチャンスを手にしたと思ってぜひ始めてみてください。