「格安SIM」この単語は、節約を考えるうえで皆さん聞いたことがあると思います。
とはいえ、SIMをはじめとしてMVNOなど難しい言葉ばかりで嫌になり、それに今更聞けない…そんな風に後回しにしていた方へ、格安SIMを用いた節約術について1から解説しますので、一緒に見ていきましょう。
過去に通信費の節約についてもまとめていますので、ぜひ一読ください。
「スマホ月額料金が高すぎる!安いところに変えたい、節約したい!」
「必要のないデータ通信料をカットしたい!」
こんな悩みを持っているのであれば、いますぐに行動に移してみましょう。横文字ばかりで難しく聞こえるかもしれませんが、仕組みを知ると案外簡単だと思えるはずです。
通信費は、固定費のなかでも大幅なコストカットが見込め、かつ節約するにあたり精神的負担が少ないため、月額料金が安い格安SIM利用を検討しましょう。
格安SIMとは?
格安SIMとは、格安のSIMカードを指します。
「そもそもSIMカードって何?まずはそこからでしょ」という声が聞こえてきそうですね…
SIMカードとは、スマートフォンを利用するにあたり必須となるICチップで、画像のような小さい長方形のカードです。
格安SIMを搭載した格安スマホは、大手キャリアと比べて月額料金が非常に安い特徴があります。
したがって、毎月発生する固定費を大幅カットしてくれる節約の大きな味方です。
(※3大大手キャリア:ソフトバンク、au、ドコモ)
「必要のないデータ通信料にお金を払うのがもったいない!」
「普段の利用スタイルに合わせてスマホを使いたい」
そんな方にとっては、自身に合った最適なプランを選ぶことができるためオススメです。
格安SIMが安い理由
格安SIMの月額料金は、なぜ安いのでしょうか。
格安SIMが安い理由は、大きく2つあります。
1.大手キャリアに比べて広告費や人件費をカットしているため
2.大手キャリアが設置している既存の回線ネットワークをレンタルしているため
したがって、基地局の維持費・通信設備などの投資資金がかかっていないので、大手キャリアに比べて安い月額料金で利用できるのです。
格安SIMのメリットとデメリット
メリット
メリット①:料金プランが豊富で選択肢の自由度が高い
格安SIM1つ目のメリットは、料金プランが豊富で選択肢の自由度が高い点です。
つまり「1ヵ月に利用できる高速データ通信料」の上限を細かく選択でき、自分の使用目的・用途に合ったムダのない最適な通信プランを選択できるのです。
さらに利用データ通信料を最小限に設定・変更することで、通信価格を抑えることもできるため、結果として月額料金が大幅に安くなり、節約することができます。
メリット②:大手キャリアよりも月額料金が安くなる
大手キャリアでの月額料金は平均8,312円ですが、格安SIMを使った場合の月額料金は平均4,424円です。
格安SIMならば、大手携帯電話会社の契約とほぼ同じ品質で月額平均3,888円も節約できるのです。つまり、1年間で46,656円以上節約できる可能性を秘めています!
(※参照:MMD研究所「2020年11月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」)
格安SIMも利用者に合わせて様々なプランを用意し、業者間での価格競争もあり、月額料金がどんどん下がってきているため、以前よりも大きな節約効果が見込めます。
メリット③:契約期間や違約金に関する縛りがない
格安SIMは、最低契約期間が一切ないまたは短い特徴があります。
大手キャリアでは、ほとんどの場合2年以内の解約を禁止されており、2年以内に解約した場合は、違約金が発生します。
しかし、格安SIMは比較的自由に契約および解約ができるため、自身のライフスタイルに合わせて契約変更、他者への乗り換えが可能です。
デメリット
デメリット①:大手キャリアに比べ通信速度が遅くなり安定的でない
格安SIMは、もちろんメリットばかりではありません。
大手キャリアに比べて時間帯・地域による通信速度の遅れ、通信速度の不安定さを感じる可能性があります。
デメリット②:キャリアメールが使えない
格安SIMは、キャリアメールが使えないため、人によっては不便と感じる可能性があります。
しかし、最近ではGmailなどのフリーメールを利用することも多いため、安い月額料金と比べると大したデメリットではなくなりつつあります。
(※キャリアメール:「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」といった大手キャリアのメールアドレス)
格安SIMの選び方
電話とデータ通信どちらが多いかで決める
格安SIMは、「音声電話機能付きの格安SIM」と「データ通信専用の格安SIM」に分けられます。
・音声電話機能が必要な場合は「音声電話機能付きの格安SIM」
・ネット接続のみで使用上問題ない場合は「データ通信専用の格安SIM」 こちらのほうが安い!!!
いまやLINEを利用している方が多く、友人間の電話はLINEを使う方がほとんどだと思います。そういった点も加味して格安SIMを決めましょう。
利用スタイルに合わせて決める
格安SIMそれぞれにオプション・プランの特色があります。
さらに特定のサービス(SNSや動画サービスなど)に対して使い放題の機能を提供している会社もあるため使い方に合った格安SIMを検討することをおすすめします。
動画サービスは、月額料金が1,000円近くかかるものも多いため、約4,000円の月額料金のなかに動画サービスの料金が含まれているのは、節約にもつながるので嬉しいですよね。
2021年現在人気の格安SIM厳選7選
①Y!mobile(ワイモバイル)
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドが提供する通信速度を重視する方におすすめの格安SIMです。
ワイモバイルは、ソフトバンクと同等レベルの品質・サービスを受けられるため、回線が混雑する昼の時間でも速度が落ちにくいことで有名です。
さらに、ワイモバイルは家のネットをソフトバンク光に変更したり、家族割と併用することで月額料金がぐっと節約できます。
料金 | SIM:2,178円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | Y!mobile公式サイト |
②LINEモバイル
LINEモバイルは、コミュニケーションアプリLINEが提供するLINE関連のメリットを存分に受けることができる格安SIMです。
LINE Payプリペイドでの支払いが可能になるほか、LINEがデータフリーで利用できたり唯一LINEでのID検索や年齢認証ができます。
さらに主要SNSのデータ容量がカウントされず使い放題となるオプションもあるため、毎月SNSの利用しすぎで通信制限がかかってしまい、月額料金がかさんでしまっている方にはメリットの多い格安SIMです。
料金 | 音声電話機能付きSIM:1,628円/月~(要問合せ) データ通信専用SIM:660円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | LINEモバイル公式サイト |
③UQモバイル
UQモバイルは、速度重視の方におすすめの格安SIMです。
UQモバイルは時間帯や利用地域による通信速度のムラがなく安定した通信速度のためストレスフリーで利用できます。
料金 | 音声電話機能付きSIM:1,628円/月~(要問合せ) データ通信専用SIM:1,078円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | UQモバイル公式サイト |
④y.u mobile
y.u mobileは、シンプルでわかりやすい料金プランが特徴的な初めての利用におすすめの格安SIMです。
2020年3月より、動画配信サービス「U-NEXT」とヤマダ電機によって提供されている格安SIMです。
U-NEXTの月額プラン(1,900円/月)が追加料金0円で付属しているプランもあるため、U-NEXTで映画・アニメ・マンガを楽しみたい方におすすめです。
料金 | 音声電話機能付きSIM:1,859円/月~(要問合せ) データ通信専用SIM:990円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | y.u mobile公式サイト |
⑤mineo
mineoは、充実したサポート体制・コミュニティが魅力的な格安SIMです。
チャット・電話・ツイッター・mineoユーザーのコミュニティサイト「マイネ王」にて相談できます。
また、全国のmineoユーザー間でパケットをシェアしあえるサービス「フリータンク」がありデータ容量をムダなく利用できる点が評価されています。
料金 | 音声電話機能付きSIM:1,518円/月~(要問合せ) データ通信専用SIM:1,925円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | mineo公式サイト |
⑥IIJmio
IIJmioは、スマホとセットでSIMカードの購入を検討している方におすすめの格安SIMです。
定期的にお得なキャンペーンが開催されており、人気スマホ端末が大幅に割引きされ、安くなっているほか対象端末とのセットがお得なセット価格で購入することができます。
大手キャリアからの乗り換えで月額料金が大幅に節約することができます。
料金 | 音声電話機能付きSIM:1,298円~(要問合せ) データ通信専用SIM:528円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | IIJmio公式サイト |
⑦BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは、動画・音楽アプリをたくさん利用する人を対象としたサービスが最も充実している格安SIMです。
最大の魅力はYouTubeやSpotifyなどの動画・音楽配信サービスがデータ容量制限なしで使い放題になる「エンタメフリーオプション」というサービスです。
いまは暇つぶしの代表格といっても差し支えないYouTubeですが、加えて音楽配信サービス等もデータ容量を気にせず楽しめる点は、月額料金が安いだけではない魅力があります。
料金 | 音声電話機能付きSIM:1,760円/月~(要問合せ) データ通信専用SIM:990円/月~(要問合せ) |
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サイトURL | BIGLOBEモバイル公式サイト |
簡単!大手キャリアから格安SIMへの乗り換え方
手順①:格安SIMを使うスマートフォンを用意する
新しくスマホを購入する場合
スマホを購入する場合、2通りの方法があります。
方法1:家電量販店やネットショップで購入
方法2:乗り換え先の格安SIM会社で契約すると同時にスマホを購入
現在使用しているスマホを使う場合
現在、契約中の大手キャリアに依頼してSIMロックを解除しましょう。
国内の大手キャリアでスマートフォンを購入した場合、一般的に契約したキャリアのSIMカード以外は使用できない仕組みになっています。
携帯電話会社ごとの通信制限をなくして、どの携帯電話会社であっても端末が対応していればスマートフォンを利用できる状態にする手続きを「SIMロック解除」と呼び、SIMロック解除の手続きを行うことによって、現在使用しているスマホを格安SIMで利用できるようになります。
手順②:乗り換え先の会社と契約しよう
「MVNOの公式サイト」などのWebサイトから申し込み購入・契約する。
(※MVNOとは、格安スマホ・格安SIMのサービスを提供している通信事業者、つまり携帯電話会社を指します)
後日、格安SIMが届いたら、手持ちのスマホに差し込み乗り換え完了です。
手順③:現在利用している電話番号を引き継ぎたい場合
MNP予約番号(電話番号を引き継ぐために必要な番号)を取得しましょう。
そのために、現在スマホを契約している会社の店頭またはWebでMNP予約を申し込んでください。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、電話をするだけで取得ができるので手続きは数分で終わります。
まとめ
格安SIMは、月額料金が安いため節約の大きな味方になるとは知っていても大手キャリアのSIMを使い続けている方が多くいます。
毛嫌いをせず、まずは単語の意味や仕組みを知ることから始めましょう!
最初は、皆これは大丈夫なのか?怪しくないの?と疑いから入りますが、いまや格安SIMを用いてスマホを利用している方は多いです。
インターネット上で手続きを完結されることは、詳しい方でないと難しいと思いますので、不安であれば店頭へ行き、スタッフに聞いてみましょう。
あなたの現在のデータ通信利用量、通話時間をもとに適切なプランを教えてくれますので安心してください。
格安SIMを用いたスマホは、大手キャリアとほぼ同じように利用できるにも関わらず、月額料金が半額以上も安くなり、負担なく節約をすることができます。
家賃はライフスタイルに左右される点が大きく、食費等での節約は頑張っても金額も小さく負担になる…そんなときに、通信費を節約することで目に見えて結果がでるので節約のモチベーションUPにもつながります。
さらに格安SIMでは2月~4月にかけてお得なキャンペーンを開催する傾向にありますので、この時期は要注目です!!
いまや、様々な会社が格安SIMを提供しており、きっとあなたの周りにも利用者はいるはずです。
既に格安SIMを利用している人からも意見を聞いてみて、最初の一歩を踏み出してみて下さい!